CMで育った
「昔の歌は良かった」
と言うのは、今の歌についていけない錆び付いたBBAの言うことかな。
ただ、たしかに、
「こんなCMはもうできない、これに見合う歌を作れる歌手がいないから」
ということは、あるんだと思う。
私は、CMとその世界観と、そのテーマソングでここまで大きくなりました。
その中の栄養のひとつは、たとえばこんなCMだったりします。
シンデレラ・エクスプレス/松任谷由実 CM:1992年
遠恋は未経験で、遠くて神奈川-山梨の中距離が最高だったけど、それでも遠かったっけな。
中間の御殿場で会う時、御殿場線の車窓をふと見ると、川っぺりに停まっていたのは実家の車によく似た日産サニー。
傍らには、釣りをしている中年二人組。
実はその二人組、父とその友人で、そのサニーはガチでうちの車だったんですけど。
そんな、遠恋なんも関係ない亡き父の思い出話はさておき。
中恋止まりの私でも、この映像と台詞と音楽のマッチングに、遠恋の切なさに胸を焼かれるような、そんなCMなのであります。